Last order

 冷たい空間に置かれた箱には、既に主がいた。

 蓋を開けたまま、肢体を真上から眺める。
 幾度となく見、そして初めて目にする、もの。

 棺に横たわった、それを美しいとさえ思った。

 頬を撫で、唇をなぞり、まぶたに触れ
 己が眼で、指で、皮膚で、
 一片の歪みも無い、その顔を、記憶する。

「仰せのままに……」

 決まり文句を一言だけ
 その耳元へ添えた。
 幾千幾万の花の代わりに。

-Fin.-

 どちらかというと、詩篇的なものです。

 棺に横たわるのは、もちろん……。

 勘ぐっていただきたいので明確な解説はここでは避けますが、なんとなく、彼はこんな感じなのかなぁと思うのであります。

 つけたし。耳元へ「仰せのままに」って言ってるのは、ビリーじゃぁないですよ? 一応補足まで。

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