相違

　ギースの元で、結構力をつけたビリーが、結構地位の高い所まで上り詰めて、結構ギースの目線が解るようになってきたころ。

　ギース、という人を通して世界を見、感じ、そしてヒトコト。ギースの横顔を真っ直ぐに見ながら、はっきりと、「俺は、あなたにはなれない」

　ギースは横を向いたまま、ビリーを見もせずに、はっきりと「それで良い」。

　漸近線の、ギースとビリー。