ギース卵(花嫁解説1)

 花嫁の解説をするにあたり、文字だけってのもなんだったので、イラストでギース様の心を表現してみました。

 さてこの、「ギース・ハワードの花嫁」という考察は、掲載し始めたときにも申しましたが、「ギースの伴侶についての考察」です。

 しかしながら、この「核」である(23)~(26)のパートの主たる要素は「伴侶」そのものがメインではありません。でも、伴侶を得ることよりも、もっと重要な部分であると私は思っています。

 私は、ギースという人は最上を求める者であると思っています。常に己を高め、妥協をしない。で、あるがゆえに、周りの人間にも妥協を許さない。それは、パートナーとなる人間に対しても同じ。この部分だけでも、「彼の隣」というポジションの、敷居の高さが伺えます。

 さらに、これも個人的な見解ではありますが、ギースという人は、両親の深い愛情の中で産まれ、育てられた人ではないかという考えもあります。ですから、一番身近で、最も理想とする夫婦像を、彼は見ていた。そして、憧れてもいたのではないかと。

 そんな中、無力なうちに父を失い、母を失い、最後には、信じていた「理想の家庭」をも壊されてしまう。奪われぬよう力をつけ、欲するものを手に出来るようになってからも、生きる道の違いから、共に修行した仲間(考察中ですが、もう少し親交が深い予定です)を自らの手で殺すことになった。

 大好きなもの、信じたもの、心を通わせたものを失ううち、彼は、中途半端に他者へ心を許すことを嫌い、その分を「己が強くなる」ことでカバーしていたのではないでしょうか。

 しかし、だからこそ、殻に閉じこもり他者と触れずにいれば、幼い頃憧れた「隣に最高の人が居る」という、その状態、その関係は、得られない。30代前半のギース・ハワードという人は、そういったジレンマを抱えていたのではないかと思っています。

 今回の「核」の部分で、ギースが手に入れたのは、そう、「伴侶」そのものではなく、「他者を求め、互いを高め、最良の人間関係を築く、心の土台」。

 「其れ」を手に入れるために、彼は「他者」を「殻の外」を求めたわけです。

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