ギース・ハワードの花嫁(12)-your name-

 時間的にはこれは(6)の前に入ります。一番最初に、「従った」という場面ですかね。従わざるを得ない、そんな雰囲気があって。何でこんなに、「抗えない」んだろうと思いながら。

 ビリー自身は、それが何故なのか良く解っていない。見下されているような気分もあいまって、名乗った後、ちょっと警戒をします。

 名前を名乗るっていうのは、「自分の素性を明らかにする」という意味もあり、「請われ自らを明らかにする」ことで、「名を呼ぶことを許す」ことに繋がってくるかなぁと。ギースは、そこを意識したのかどうかわかりませんけど。ビリー的には、「腹を見せる」に近いものを感じているんじゃないかしら。相手によっては"屈辱"とも感じるような。

 3コマ目で、ギースが「確かにそうだ」と言った時点で、「もしかしたら、既に調べはついているかも」とは思っていますが、彼は敢えて求めずに。「お前(ビリー)の口から、私(ギース)に名を教えよ」、と。

 ペットは、主人から名を「与え」られますが、人間はこんなカンジで。

 地方の警察だって、だだっ広い地域に棲む住人の情報を(まぁ情報が適正に管理されていれば)入手できるわけですから、サウスタウンみたいな限定地域で、ギース・ハワードの抱える組織が調査できないことは無いわけです。たかが少年一人。雇い主の工場長、同僚の一人でも締め上げればすぐに名前くらい、ある程度の素性くらい、労せずわかるはずでしょう。

 でも、「ギースじゃなくたってできそうなこと」なので。やっぱ、ギース・ハワードは相手に「~させる」ヒトですから。

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